組織開発におけるコンテントとプロセス
こんにちわ。組織開発がミッションの人事グループ・組織開発室に所属しているてぃーびーです。
組織開発において、仕事において目に見えやすく意識しやすい部分である「コンテント」と、意識しにくい部分として「プロセス」があります。
今回は、コンテントとプロセスについて整理し、その上でプロセスが仕事の成果に与える影響についてまとめます。
氷山モデル
コンテントとプロセスはその見えやすさ、見えにくさや、表面に見えている部分は一部に過ぎない、という構造の類似性から氷山モデルとして表現されます。
- 氷山の上 - 目に見えやすいコンテント
- 氷山の下 - 意識しにくいプロセス
コンテント
コンテント(Content)はタスク・社員の行動など目に見えやすい、意識しやすい部分です。
プロセス
プロセス(Process)はコミュニケーション方法・意思決定方法・業務の手順など、意識しにくい部分です。
プロセスの例
- コミュニケーション方法
- 意思決定方法
- 業務の手順
- 方針、目標の共有
- 業務の手順
- 組織、チームの文化
- チームの関係性
仕事の成果とプロセスの関係
仕事の成果は見えやすいコンテントの部分だけではなく、見えにくいプロセスの部分が大きく影響してきます。
例えば、同じ業務を進めるのでも、方針や目標を理解し、そこに強くコミットしている人と、方針や目標に関心のない人が行う業務の質や意思決定の内容は異なります。結果として、これらは最終的な成果の質や効率に影響してきます。
可視化
見えにくい部分を改善するにはまず可視化をすることになります。
可視化の方法は対象によって様々です。
例えば
- 暗黙の業務手順、業務プロセス → 図や文書で可視化する
- メンバーの状態把握 → 定期的な1on1による把握
- 思考のズレの把握 → 推論のはしごによって思考過程を可視化する
- メンバーのエンゲージメント → エンゲージメントサーベイで可視化する
などがあります。
状態が把握可能になったら、それぞれの問題点を明確にして、改善していくことになります。
まとめ
コンテントとプロセスについて整理し、その上でプロセスが仕事の成果に与える影響についてまとめました。
成果と組織改善は別物のように扱われがちです。
成果を出すために忙しいから、組織改善をする余裕はない、というように。
一方で、成果の質や効率は何によって決まるかというとプロセスによって決まります。
つまり、仕事の成果を向上させるためには、仕事の進め方の背景にあるプロセスを改善していく必要がある=組織改善をする必要があるのです。